戦い終わって…ご支援に感謝申し上げます
10月31日投開票の衆議院総選挙が終わりました。
結果は自民261、公明32、立憲96、共産10、維新41、国民11、れ新3、社民1、無所属10。自民・公明(連立与党)が合わせて294議席を獲得し、絶対安定多数となりました。
政権選択選挙において、私たち自公連立与党に引き続き政権を担わせていただく議席をお与えくださった国民の皆様に、心から厚く御礼申し上げます。
特にわが地元東京12区では、自民党推薦の岡本みつなり候補に、101.000票を超える、堂々たる得票で当選の栄冠を与えていただきました。自民党支援者の深いご理解、そして応援していただいた全ての皆様に、改めて心から厚く御礼申し上げます。
私も比例東京ブロック候補の一人として、東京自民党の代表であると同時に、地元東京12区から「与党で2議席」を目指して戦い、二人の当選を勝ち取ることでその目標も達成することができました。自公連立の要として役割を全うできたのも、多くの支援者皆様の叱咤激励があったからです。誠にありがとうございました。
さて、今回の選挙で一つ気になったことを記します。
それは、メディアや政治を扱うSNSサイトが提供していた「ボートマッチサービス」によって、投票先を決めている人が少なからずいるとの情報です。
「ボートマッチサービス」とは、ネット上のアンケートのような形式で、いくつかの質問に答え自分の政治志向を確認し、自分の立ち位置に近いと思われる候補者を探すというもの。
探した上で、その答えを参考にするかしないかは個人の判断ですが、これを鵜呑みにしている人もいるのではないかと言われています。当然、各候補者も同じ質問に答え候補者自身の立ち位置が選挙区ごとに示されるわけですが、確かに自身の政治志向に近い人に投票することは一見理にかなっているように思いますが、いったい設問自体に客観性はあるのでしょうか。
政治の複雑な課題は、○☓で答えられるものばかりではない上に、そう考えた理由、時間軸や何か一つのファクターが変われば違う答えになるものなど、そう単純ではありません。
更に、仮に設問が極めて客観性が高く、政治家も有権者も正確な立ち位置が示されると仮定したところで、それをもって全ての判断ができるなら、政治家はむしろ人間ではなく、スパコンやAIの方がより正確なジャッジを行うことができることになりはしないでしょうか。
つまりこの「ボートマッチサービス」は、選挙を通じて代議制民主主義を行っている現在の民主制度にとって、有権者のリテラシーを奪いかねない、危険なツールではないのかとすら思います。
様々な政策を様々な角度から検証し、結論を出していくことを生業(なりわい)としている私たち政治家の立場からすれば、「ボートマッチサービス」で、政治志向が近いというだけで簡単に投票先を決めるのでなく、それぞれの政治家の理念・政策・情熱・人間性なども知った上で投票先を決めてほしいのは、言うまでもありません。
政治は誰がやっても同じなのではありません。政治家の主張の伝え方、広報活動の在り方など、政治家側のさらなる努力は前提として、政治家を見る厳しい目を、有権者の皆様には是非養っていただければと思います。少なくとも、マッチングアプリのような、単純かつ手軽なだけのツールを鵜呑みにすることのないように。
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出典:NHK選挙WEB