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衆議院議員 高木けい
未来を創る! 新たな挑戦。

新年おめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。
昨年12月10日に閉会した第197臨時国会。48日間の会期一杯まで、多くの重要法案を可決、成立させました。特に入管難民法改正、漁業法改正、日EU経済連携協定、サイバーセキュリティ法改正、水道法改正など、どれも今後の国民生活に直結する重要な法案でした。また、韓国において「戦時中の朝鮮半島出身労働者」(いわゆる「徴用工」と言われる人々)に係る韓国大法院の不当判決が10月30日に出されたことを切っ掛けに、日韓関係はすっかり冷え込みました。1965年に結んだ日韓請求権協定は一体何だったのか、国際法に基づく考え方が共有できないことに、大きな危惧を感じます。加えて、12月13日、わが国超党派国会議員で組織する日韓議員連盟がソウルを訪問するタイミングを見計らって、韓国は不法占拠する竹島周辺での防衛訓練を実施、さらに12月20日、日本海のわが国EEZ内で、韓国海軍のクァンゲト・デワン(KDX-1)級駆逐艦が、自衛隊のP-1哨戒機に対して火器管制レーダーの照射を3回にわたって行い、自衛隊からの問いかけを無視するという、極めて危険な重大事案が発生しました。北朝鮮情勢が日に日に深刻化する中、今こそ日・米・韓の連携が必要な時期であるにもかかわらず、日韓関係に否定的な韓国側の動きが相次いでいることは、非常に残念且つ深刻な事態と言わねばなりません。これでは極東アジアは混乱するばかり。わが国は日韓関係について、新たな方針を立てざるを得ない状況になる可能性があります。

私が考える、これからの政治のテーマは「Well-Being(ウェル・ビーイング)」、政治のトレンドは「Nudge(ナッジ)」

Well-Beingとは、人間の生き方においてのテーマの一つである、より幸福に、より充実した人生を送るにはどうしたらよいかということを考えることであり、またはそれを研究する学問でもあります。いま自民党内には、「Well-Being研究会」が立ち上がり、私はその事務局次長。人生100年時代と言われる昨今、長生きは目的ではなく、幸せであることが不可欠と考えられるようになりました。例えば90歳を超える方のアンケートでは、多くの方が「いま幸せである」と答えたと言われるように、幸福感や充実感が、免疫力を高め実際長生きにつながっていると聞きます。つまり幸せな人は長生きであり、長生きには幸福感や充実感が必要という関係にあるようです。Well-Beingの研究では、幸せな人生をつくる条件は、健康・生きがい・地域とのつながり・人の役に立っている自負、などが挙げられています。これらの条件はすべて、政治が応援できるものではないでしょうか。Well-Beingの世界観を少しずつ実現していくことが、今後の政治のテーマの一つと考えられるます。
次に、これからの政治のトレンドとしてのNudgeでありますが、本来の語源は「そっと後押しする」という意味。これは、社会システムをより良く機能させるために、今までの政治が法・規制・税制・補助金・助成金などによって形づくられてきたとするならば、Nudgeは人々の内面の動機づけによって、社会システムをより良く機能させるための仕組みや仕掛けと定義することができます。わが国ではまだなじみの薄い言葉かもしれません。欧米、特にヨーロッパではNudgeの研究はかなり進んでおり、一例ですが「世界一のサッカー選手は誰だ?メッシかロナウドか?」という設問を設けたタバコの吸い殻入れの事例があります。吸殻の溜まり具合が見えるようになっていて、吸殻をどちらかに入れ、自分の贔屓にしている選手を応援することによって、たばこのポイ捨てを減らす試みです。思わず投票してみたくなります。国民あるいは地域住民の自発的な動機付けによって社会問題を解決することができれば、それはきわめて合理的な手法です。つまり、経費をかけず、国民あるいは住民の意思によって政策の実現を図れるのですから、みんなが幸せになることでしょう。Nudgeの手法が、これからの政治の一つのトレンドになると思います。

平成31年は行事の多い一年に。平成のその先へ…

いま予想されるものだけでも以下の通り。

  • 4月21日 統一地方選挙投開票(北区長・北区議会議員選挙)
  • 4月30日 今上陛下御譲位
  • 5月 1日 皇太子殿下(新帝陛下)御即位
  • 6月28~29日 G20サミット(大阪)
  • 7月(予定) 参議院議員選挙
  • 8月28~30日 アフリカ開発会議(横浜)
  • 9月20日から11月2日 ラクビーワールドカップ2019
  • 10月1日 消費税増税(8→10%へ)

それぞれ重要な事柄であるだけに、成果の多い一年にしなければなりません。平成のその先へ…今年も全力で頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします。

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