BLOG

ブログ

 
 東京都はいよいよ築地市場の土壌汚染調査に着手するらしい…。http://www.shijou.metro.tokyo.jp/press/2017/0410.html

 そう聞いた都民は、誰しも「いよいよ築地の調査が始まるのか」と思うに違いありません。しかしこれは、2/28付けの下記産経新聞が指摘しているように、平成13年以降に建物の建設や増築など、土地の改変を伴った工事の際に、調査し忘れていた8件の工事個所の調査を今になって行うだけであって、その規模も範囲も極めて限定的です。しかも50センチの表層のみの調査ですから、豊洲市場用地の本格的な土壌汚染調査とは比べるべくもありません。

http://www.sankei.com/life/news/170228/lif1702280053-n1.html
「…(前略) 平成13年10月施行の都環境確保条例では、3千平方メートル以上の敷地がある土地を改変する場合、土地利用の履歴を調査して届け出るとともに、汚染の恐れがある際は調査を義務付けている。築地では施行以降、条例対象の工事が8件行われたが、担当部局の中央卸売市場はすべての工事で履歴調査を怠っていた。
 都は今後、工事があった8地点の土壌調査を行う。築地とは別の都内8市場でも、20件前後の工事で履歴調査を怠った疑いがある。…(後略)」

 しかし、調査が終わり結果が公表された時、マスコミ報道はどのようになるのでしょうか。私は理由も規模も比較にならない調査結果が、独り歩きすることを危惧しています。今回は地下水調査もしないのですから、築地・豊洲の土壌に関する比較は不可能です。

 なお、私たち都議会自民党は4月28日、今回の築地市場土壌調査に対して、以下の申し入れを行いました。
http://www.togikai-jimin.jimusho.jp/wp-content/uploads/2017/04/土壌調査緊急要望.pdf

関連記事一覧