第196回国会の各大臣演説について
すでにフェイスブックで報告の通り、昨日通常国会が開会され、まず安倍総理の施政方針演説(https://www.jimin.jp/news/parliament/136554.html)、
河野外務大臣の外交演説(https://www.jimin.jp/news/parliament/136560.html)、
麻生財務大臣の財政演説(https://www.jimin.jp/news/parliament/136559.html)、
茂木内閣府特命担当大臣(経済財政政策)の経済演説(https://www.jimin.jp/news/parliament/136558.html)が行われ、様々な見地から現状の分析と今後の政府方針が示されました。
総理の施政方針演説はいつもながら非常に格調高く、「働き方改革」、「人づくり革命」、「生産性革命」など、いまわが国に必要な政策実現のための国民の意識改革を力強く訴えるもので、とても分かりやすく充実した内容でした。
今回、四つの演説の中で私が最も感銘を受けたのは、河野外務大臣の外交演説でした(写真がないのが残念ですが)。複雑な国際情勢の中にあって、わが国の立ち位置及び責任と役割を明確に訴え、積極平和主義のもと、北朝鮮問題など個別課題への対応にも、具体的かつ詳細に言及されました。
例えば以下のようなくだりがありました。「北朝鮮と一刻も早く対話すべきだという意見があります。しかし、圧力のない中での対話は、核武装を完了したと公言する北朝鮮を非核化に向けて動かすことはできません。我々は、一時的な緊張緩和を得るために、北朝鮮の核保有を容認するような対話を決して行うことはありません。」
これは恐らく、第二次世界大戦前、ヨーロッパ諸国のドイツに対する融和政策が、戦争を引き起こした極めて大きな要因の一つであったという教訓から導き出されているのであり、安倍内閣の基本姿勢に基づく河野外務大臣の見識の高さを示す一文でありました。こうしたメッセージの一つ一つが、国民の政治に対する信頼を醸成し、さらには北朝鮮はもとより、関係国にもわが国の明確な姿勢を示すことになったと思うのです。
わが国の内外に課題は山積していますが、いよいよ始まった150日間の通常国会、初めてのことゆえ緊張しながら、私も全力で頑張ります。