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 地域のネコ問題に初めて接したのは、平成の初めの頃ではなかったかと記憶しています。区議会に陳情が提出され、当時はあまり耳にしなかった地域のネコ問題が議論されました。陳情は採択されなかったのですが、区議会議員であった私は、区内にそういう課題があることをその時はじめて知りました。(左の写真は保護された直後の子猫)

 その後、平成17年に都議会議員になり、元来動物好きであった私は、政調会副会長として小笠原諸島の野猫問題に興味を持ち、東京都獣医師会の先生方のお話を伺いつつ、東京都と小笠原村の協力体制の構築及び都の予算付けに努力しました。その甲斐もあって小笠原諸島の野ネコ対策(捕獲→本土への運搬→病気等の治療→飼い慣らし→里親探し→里親へお預け)は順調に進み、殺さない対策手法が、世界遺産評価委員からも高い評価をいただいたと聞きました(小笠原諸島は平成23年、世界自然遺産に登録されました)。

 その後、平成24年から1年間、私は東京都動物愛護審議会委員をつとめさせていただき、再び地域のネコ問題にかかわるようになりました。(委員名簿http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2012/12/40mcd101.html)初めて地域のネコ問題を知った当時は、野(良)猫と地域ネコの違いすらわからなかった私は、この間いろいろな方々にご教示いただき、問題の本質も理解できるようになりました。そうなれば、私自身がこうした活動をしている方々とともに、お役に立つ方法はないのかと考え、私もネコの里親を引き受けることで、ささやかな貢献をすることを決意。平成27年11月、一匹の茶トラの雄ネコをお預かりすることになりました。

 いまやわが家の主のような顔をして鎮座するこのネコを見ていると、最近のネコブームも頷けます。ネコとしては普通に暮らしているのでしょうが、愛嬌たっぷりのその仕草に、多少疲れた心も癒されます。これからは少しずつ、わが家のネコくんもここに登場させていただきたいと思います。彼の名前は小虎(ことら)くん(写真)。このブログをご覧いただいている皆様にも、少しの間だけ和んでいただけると嬉しいです。

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