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 小池知事がおつくりになられた新たな市場問題に関する検討組織「市場のあり方戦略本部」の初会合が、本日(4/3)開かれたようです。私はこの組織設立が発表された直後のぶら下がり記者会見で、「豊洲移転延期を決める前に、様々な問題点の整理が行われていなかったことがむしろ驚きだ」と申し上げた通り、これから市場業者の意見を聞いたり、持続可能性に対する検討をするなどの知事の手法は、判断の先延ばし以外にないと考えます。判断材料はすでに出そろっており、ご自身が述べられた「二者択一」の選択を、一日も早く行うべきです。

 ところで、豊洲市場は、なぜいまだに都民に公開されないのでしょうか。私たちが豊洲市場へ視察に行った3/21、私は視察後のぶら下がり記者会見でも「都民に公開すべきだ」と申し上げましたが、小池知事はやはりご自身に都合の良い情報しか表に出さない方なのだと思います。「戦略本部」の会合で時間を使うよりも、豊洲市場を公開する方がはるかに生産的だと思うのは、おそらく私だけではないでしょう。

 私たち都議会自民党は、豊洲市場の公開を昨年来ずっと求めてきました。まずはプレスに公開し、その後都民に公開すべきだという主旨で、昨年11月、すでにプレス公開を求める申し入れをしております。
http://www.togikai-jimin.jimusho.jp/wp-content/uploads/2016/11/要望書.pdf
 
 この申し入れの後、一度だけプレス向けの公開が行われましたが、その後再び関係者以外、誰も入れなくなりました。すでに出来上がっている豊洲市場を、なぜ公開しないのでしょうか。「時には都民に判断していただく」とまで言い切った小池知事は、なぜ豊洲市場をプレスにも、都民にも公開しないのでしょうか。これでは、都民に判断材料を提供しないで判断せよと言っているに等しいと思います。多くの方に公開して、豊洲市場を実際に見ていただくことが、知事の言う「情報公開」ではないでしょうか。知事にとって「情報公開」は、東京大改革の一丁目一番地との位置づけなのですから、豊洲市場も公開すべきです。小池知事、いかがですか。それとも、あまりによくできている豊洲市場を、多くの方に見ていただくと困ることでもあるのでしょうか。

 豊洲市場は、一日も早く都民に公開されるべきです。(写真提供 東京都中央卸売市場)

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