「史上最強の敗者たち」が残したもの
日本代表にとってのラグビーワールドカップが終わりました。予選リーグ3勝しての敗退は、何とも残念としか言いようがないのですが、ある新聞の見出しに書かれた「最強の敗者たち」という敬意を込めた輝かしい称号は、彼らに対して極めて的確な形容であったと思います。
彼らの活躍はわが国ラグビーの歴史を変え、日本中を熱くさせました。そして最近明るい話題に乏しかった2020年東京オリンピック・パラリンピックとスポーツ界に、一陣の清涼な風を送り込んでくれました。全員で勝利に向かって頑張る姿と圧倒的な体格差にも怯まない選手の勇気に、多くの国民は限りない感動を覚えました。スポーツがこれほどまでに人々の心を鼓舞し、勇気を与えるものと感じることができたのは、ラグビーというスポーツの特性もさることながら、ストイックな選手たちの努力以外にありません。
4年後の2019年は、わが国で初めてラグビーワールドカップが開催されます。オリンピックもさることながら、ラグビーワールドカップの開催も、今後の大きな国民的関心事になるでしょう。それぞれの成功に向け、国民の支持はもとより、都議会を含む全ての関係者が一丸となって協力していきたいものです。
一人の力には、おのずと限界があります。皆で力を合わせてこそ、大きな成果が得られ、大きな事業を成功に導くことができます。このたびの日本代表のひたむきな戦いから、私たちはそうした姿を学ぶべきと感じます。One for all, All for one!